大塚家具製の羽毛布団「ダウナ(Dauna)」をお使いのお客様から、リフォームのご相談を沢山いただきます。

とても軽くて柔らかな気持ち良さにファンの方も多いのですが、リフォームの理由で1番多いのが羽毛が生地から出てくる“羽毛の吹き出し”によるお悩みです。

羽毛の吹き出しは、リフォームして生地が新しくなる事で解決できます。

ただ、「ダウナ」の特徴をよく理解してリフォームの内容を選ばないと、重くて硬い羽毛布団に仕上がり、せっかくの気持ち良さや快適性を大きく損なってしまいます。

その為、「ダウナ」をリフォームする際の注意点も交えて、軽くてソフトな羽毛布団に仕上げるリフォームについてご案内いたします。
リフォームの流れについて、動画で紹介しています。
 
「ダウナ」の実際のリフォーム事例を動画でご覧ください。
 
■「ダウナ」の特徴

まず最初に「ダウナ」の特徴や、一般的な羽毛布団との違いからご説明いたします。
側生地の特徴

「ダウナ」の軽さや柔らかさは、使われている側生地が生み出しているといっても過言ではありません。

大塚家具様のウェブサイトでは、「ダウナ」には以下の側生地が使用されていると記載されています。
 
生産国 ドイツ製
原綿 エジプト超長綿100%
織り方 平織(ひらおり)
打ち込み本数 295本/インチ

日本では高級な羽毛布団に使われる生地はサテン織という織り方が一般的ですが、「ダウナ」にはドイツ製の平織の側生地が使用されています。

また、ヨーロッパでも「ダウナ」と同様に平織の側生地が一般的に使用されています。

織り方の違いを、ご覧ください。
 
平織
サテン織
次の写真は実際の「ダウナ」の側生地とサテン織の生地を拡大した写真です。
 
それでは、「ダウナ」に使用される側生地の特徴についてご説明いたします。
特徴その1 生地が薄くて軽い

平織はサテン織に比べてたて糸・よこ糸の打ち込み本数が少ない織り方です。
(縦横に交互に糸を織りこむことで糸の交差する部分が多くなり、糸の本数が少なくても形態が安定します)

「糸の打ち込み本数が少ない=密度が低い」となる為、薄くて軽い生地に仕上がります。

逆に言うと、サテン織は高密度に打ち込まないと形態が安定しない為、平織と比べて分厚くて重くなります。

例えば、80番手(糸の細さを表す単位)の同じ細さの糸を平織とサテン織でそれぞれ織った場合の1㎡当たりの生地の重さ・1インチ当たりの打ち込み本数は以下となります。
 
側生地 重さ/㎡ 打ち込み本数
ダウナ生地 約85g(推定) 295本/インチ
80番手平織 94g 320本/インチ
80番手サテン 114g 405本/インチ

ご覧のように、同じ80番手でも平織(320本)はサテン織(405本)に比べて打ち込み本数が85本少なく、その分20g/㎡も軽く仕上がります。
※ダウナの生地は、平織の中でも更に打ち込み本数が少なく低密度になります。

なお、サテン織は世界最軽量クラスでも90g/㎡程度ですが、平織では80番手でも94g/㎡と非常に軽く仕上がります。
(ちなみに平織の世界最軽量生地は当店の「ドイツ製 ウルトラライトバチスト(平織)」で、僅か68g/㎡となります)


「ダウナ」の生地の重さや番手(糸の細さ)は公表されていませんが、実際の生地の重量から推測すると85~90g/㎡程度です。

一般的な羽毛布団に使用される綿100%のサテン織の側生地は135~140g/㎡程度ですので、それに比べると非常に軽い生地となります。

生地が薄くて軽い為、羽毛布団自体も軽くなり、また中に入れる羽毛も膨らみやすくなります。
 
特徴その2 通気性が高く蒸れにくい

ドイツなどのヨーロッパで生産される平織生地は、日本の生地に比べてとても通気性が高い特徴があります。

例えば日本で一般的に使用される綿100%のサテン織生地では1.5~2.0cc程度の通気度ですが、当店のドイツ製の平織生地「スーパーライトバチスト」では4.0cc以上で2倍以上の通気度を誇ります。

生地の通気性が高ければ、寝ている間に水蒸気となって出る水分(不感蒸泄)がこもりにくく、蒸れにくい生地となります。
(蒸れにくさは側生地の通気性以外にも吸湿性や羽毛の量などによっても大きく変わりますので、理由の一つとしてお考えください)

なお、当店の80番手平織では打ち込み本数が1インチあたり320本、100番手平織では355本の打ち込み本数です。

原綿がエジプト超長綿である事、また生地の重量や質感から考慮すると80番手より太い糸は使用していないと思いますが、295本では極端に打ち込み本数が少ない規格となります。

これは通気性を通常よりも更に高める為か、もしくは次に紹介するように生地をソフトにする為もしれません。
 
特徴その3 ソフトな風合い

平織の側生地は織り方の性質上どうしても硬くなりがちですが、「ダウナ」の側生地は平織なのにサテン織のような非常にソフトな風合いです。

これは予想になりますが、「ダウナ」の側生地が平織にも関わらずソフトな理由は、前述のように他の平織の側生地よりも打ち込み本数が少ない事が一つの要因かもしれません。

また、羽毛布団に使用される側生地には羽毛の吹き出しを抑える為に「ダウンプルーフ加工」が施されますが、このダウンプルーフ加工をする事で側生地は少し硬くなります。

しかし、「ダウナ」の側生地はソフトな風合いを残すために、ダウンプルーフ加工の度合いを弱めてソフト感を保っている可能性があります。

※ダウンプルーフ加工とは、織り上がった生地にローラーで高圧のプレスを加えて織り目を潰す加工の事です。
この加工を施すことで羽毛が吹き出しにくくなります。

いずれにせよ、軽さに加えてソフトな風合いもあるというのが「ダウナ」の側生地の大きな特徴です。
 
ドイツ生地工場のダウンプルーフ加工
特徴その4 【デメリット】羽毛が抜け出やすい

「ダウナ」の側生地は「軽くてソフトで蒸れにくい」という気持ち良い生地ですが、残念ながら羽毛が抜け出やすいというデメリットがあります。

リフォームのご依頼でも最も多いのが、この「羽毛の吹き出し」によるお悩みです。

これは、特徴その2,その3で紹介した側生地の「通気性の高さ」=「打ち込み本数の少なさ」「ダウンプルーフの弱さ」が主な原因と考えます。

つまり、通気性が高い=糸と糸の隙間が大きい→隙間から羽毛が抜け出るという事になります。
軽くて蒸れない快適性が、羽毛の吹き出しに繋がっていた、と言えます。

ヨーロッパでは多少の羽毛の吹き出しよりも軽さや蒸れにくさといった快適さが重視される為、「ダウナ」の側生地のような平織生地が一般的に使用されています。

一方で、日本では羽毛の吹き出しを嫌がる方が多く、更にソフトな風合いが好まれることから、平織よりも高密度に織られたサテン織の側生地が一般的に使用されています。
(日本における通気度の基準値は平織で3.0cc以下・サテン織で2.5cc以下とされています)

「ダウナ」の羽毛の吹き出しは、側生地の特徴が生み出しているとお考えください。
 
「ダウナ」からの羽毛の吹き出し
羽毛は上質なポーランド産マザーグース

羽毛は、ポーランドの北部ポメラニア地方で育ったマザーグースの羽毛(ダウン・フェザー)が入っています。

※品質表示ラベルは英語の場合や日本語の場合など、数種類ございます。
生産時期によってラベルが変わっているのかもしれません。
 
「ダウナ」の品質表示ラベルの例
「ダウナ」から取り出した羽毛
マザーグースはグースやダックに比べて上質

通常、羽毛布団に使用される水鳥にはダック(アヒル)とグース(ガチョウ)の2種類がありますが、グースはダックに比べて身体が大きく、その分ダウンも大きくなります。

ダウンが大きく上質なものになるとその分膨らむ力が強くなり、小さいダウンに比べて少ない羽毛量で高い保温性を生み出します。

その為、グースの方がダックよりも上質な羽毛と一般的に言われています。

マザーグースはその子供のホワイトグースの親鳥の事で、飼育期間が4~5年程度と長く、その分身体も大きくなりダウン1つ1つの大きさや密度が高くなります。

つまり、基本的にはダック < グース < マザーグースと、マザーグースが最も上質な羽毛となります。


また、ダウン率95%・フェザー5%ですので、ダウンが占める割合はとても高いです。

フェザー(羽根)は根元に硬い芯がありますので、このフェザーの割合が多いと生地を突き破り羽毛が吹き出しやすくなります。

フェザー5%という割合は非常に少なく、あくまで表示上ですがダウン率から見ても上質な羽毛となります。


上質な羽毛になるほど膨らむ力の復元力が強くなる為、リフォームの場合は元の羽毛の品質は仕上がりに大きく影響します。
 
キルト縫製について
 
マス目(マスの数)

マス目は、一般的な羽毛布団によく使用される数や形です。

■「ダウナ」のマス目 (横×縦)
シングル 4×5マス
ダブル 5×5マス
クイーン 6×5マス
キング 7×5マス
 
「ダウナ」クイーン 6×5マス
マチの高さ

高い保温性を必要とする冬用の羽毛布団には、一般的に表と裏の生地の間にマチ布を入れています。
このマチを作る事で羽毛布団が立体構造になります。
そして立体構造になる事で熱が逃げにくくなり、保温性に繋がります。

つまり、マチの高さ(=マチ高)によって厚み(保温性)が大きく変わります。
(厳密には生地や羽毛の品質、羽毛量などの要素も加わりますが、ここではマチ高の説明としてご理解ください)

冬用の羽毛布団の場合、一般的なマチ高は5cm程度、当店グートンでは7~8cmを適切な高さとして仕上げています。

ただ「ダウナ」の場合、プレミアムタイプはマチ高が10cm以上あります。
(13~15cm程ある場合もあり、この辺りは生産される年によって規格が変わっているのかもしれません)

マチ高に適した羽毛量が中に入っていればマチを高くするほどにボリュームが出ますが、「ダウナ」の羽毛量はシングルサイズで1,050g程度です。
(現在は最も厚みが大きいものでも羽毛量が960gと以前の規格より少なくなっています。羽毛価格の高騰と寝室の気密性による室温の変化が理由かもしれません)

前述の通り表示上は上質な羽毛が使用されていますが、品質を考慮しても羽毛量に対してマチ高が高すぎると当店では考えています。

羽毛量に適したマチ高でなければマスの中で羽毛が移動しやすく、羽毛が千切れたり絡み合ったりとご使用年数と共に傷みやすくなります。
(ほとんど人が乗っていない電車のような感じになります)

「ダウナ」の羽毛布団から羽毛を取り出すと、数年しか使用していなくてもファイバーと呼ばれる千切れてしまった状態の傷んだ羽毛が多いことも珍しくないのですが、これはマチ高が高すぎる事が原因かもしれません。
 
「ダウナ」のマチ
10cm以上
サイズについて

羽毛布団のサイズは、グートンも含めて一般的には出来上がりのサイズで表示しています。

羽毛を側生地に吹き込むと、当然ながら膨らみます。

つまり、出来上がりのサイズで表示という事は、羽毛を入れた膨らみを考慮して生地を裁断・縫製しています。

例えば、次の写真をご覧ください。
 
これは、羽毛を入れる前のシングルサイズの側生地の上に、羽毛を入れた後の羽毛布団を置いた写真です。

下の側生地は上の羽毛を入れて仕上げた羽毛布団に対して、ひと回り大きい事が分かります。

サイズとしては、シングルサイズは150×210cmとなります。

このサイズが出来上がりのサイズですので、下の側生地のサイズは160×220cm程度となります。
「ダウナ」は、標準より少し小さいサイズ

一般的な羽毛布団と「ダウナ」のサイズを比較すると以下となります。
 
サイズ 一般的な羽毛布団 ダウナ
シングル 150×210cm 155×210cm
ダブル 190×210cm 185×210cm
クイーン 210×210cm 220×210cm
キング 250×210cm 260×210cm

ダブルサイズを除き、一般的な羽毛布団よりも少し大きめの表示となります。
また、「ダウナ」の仕様書では製品サイズと書かれています。

ただ、実際の「ダウナ」のサイズを測ると、横幅・丈の長さ共に5~10cm程度表示よりも短い場合がほとんどです。

特に、ダブルサイズは実寸で180~200cm程度の為、一般的なダブルサイズ190×210cmに比べて一回り程小さくなります。

実際のサイズはお使い方や丸洗いの有無等によっても変わるのか一定していない為、グートンでは羽毛布団が届いた際に実寸サイズを必ず測っています。

もしどうしても「ダウナ」と同じサイズをご希望の場合は実際に近いサイズでお作りする事も可能ですが、掛け布団カバーのサイズも考えて一般的な仕上がりのサイズにされる方がほとんどです。
 
「ダウナ」の下に当店製造の布団を置いた状態
(どちらもダブルサイズ)
「ダウナ」のダブルサイズは
一般的なサイズよりかなり小さめ
以上、「ダウナ」の特徴についてご紹介いたしました。

この特徴をよく理解してリフォームの内容を選ばないと、大きく違った風合いの羽毛布団に仕上がってしまいます。

それでは、リフォームする際に気を付けるべきポイントをご説明いたします。
■リフォームの際に気を付けるべきポイント

羽毛布団のリフォームでは側生地を解体して中の羽毛を取り出し、除じん・洗浄・乾燥した後に新しい側生地に羽毛を吹き込んで仕上げます。

その為、リフォームの仕上げ内容によっては保温性に加えて羽毛布団の軽さや柔らかさといった掛け心地も大きく変わってしまいます。

「ダウナ」の軽さやソフト感を変えずに快適性を損なわない為にも、リフォームする際に気を付けるべきポイントについてご紹介いたします。
 
側生地の選び方

前述の側生地の特徴でご説明した通り、「ダウナ」の側生地はドイツ製の平織生地で軽さや通気性に優れています。

また、平織にも関わらずサテン織のようなとてもソフトな風合いがあります。

その為、選ぶ生地の品質によってはこれまでの快適性が大きく変わってしまいます。

グートンでは、元の風合いを踏まえて「軽さや通気性」「柔らかさやフィット性」の2点のどちらをより重視するかをポイントに側生地をご紹介しています。
【オススメの生地】軽さや通気性の高さを維持するなら、同じドイツ製のバチスト(平織)生地

「ダウナ」のように軽くて通気性の高い羽毛布団に仕上げる場合は、同じようにドイツ製のバチスト(平織)生地をおすすめします。
(勿論、それ以外の側生地もお選びいただけます)

■「ダウナ」のリフォームで1番人気の生地
側生地 重さ/㎡ 通気度
ドイツ製
スーパーライトバチスト
75g 4.2cc/s

「ダウナ」と同じくドイツで生産された平織の生地です。
110番手という極細の糸を平織で仕上げる事で、1㎡あたり僅か75gと「ダウナ」以上の薄さ・軽さに仕上がっています。
また、通気度においても4.0cc以上と国内の基準値を超えた高さがあり、蒸れずにサラッと気持ち良くお使いいただけます。
「ダウナ」のリフォームで最も人気の高い側生地です。

価格については、こちら
 
※ドイツ製スーパーライトバチストは、羽毛の吹き出しに注意‼

ドイツ製スーパーライトバチストは4.0cc以上と通気度が高く、「ダウナ」と同様に早くから羽毛が吹き出す場合があります。

グートンのリフォームでは、羽毛を洗浄する前後にファイバーと呼ばれる切れてしまった傷んだ羽毛やゴミを取り除く(除じん)加工がございます。

ただ、リフォームした羽毛布団を使い始めると、改めて羽毛が切れたり傷んでファイバー化していきます。

その為、側生地の通気性が高いと羽毛の吹き出しが早くから起こる可能性があります

元々の「ダウナ」の側生地も通気性が高い点から羽毛の吹き出しにお悩みの方が多く、当店でも「ダウナ」をリフォームされる理由の中で1番の理由といっても過言ではありません。

羽毛の吹き出しは長く使用すると羽毛や生地が傷んで起こり得るものですが、早くからの吹き出しを避けたいという場合は別の側生地をおすすめします。
 
「ダウナ」からの羽毛の吹き出し
吹き出しを懸念される方には80番手平織をおすすめ

なるべく軽い生地が良いものの、早々に起こる吹き出しは避けたいという方には80番手平織をおすすめします。

■軽くて吹き出しにくい平織生地
側生地 重さ/㎡ 通気度
80番手平織 94g 1.8cc/s

ダウンプルーフ加工をしっかり施すことで「ダウナ」と比べると最初は硬めでハリのある生地になりますが、通気性を抑える為に羽毛が吹き出しにくくなります。

また、数シーズンお使いいただくと生地がこなれて多少ソフトな風合いになります。

価格については、こちら
 
柔らかさを維持しつつ吹き出しもある程度抑えるなら高番手のサテン織がオススメ

これまでと同じようなソフトな風合いや身体に吸い付くようなフィット性を重視したい方には、高番手のサテン織をおすすめします。

また、ドイツ製の平織生地と比べると通気性は低くなりますので、早々に羽毛が吹き出すリスクも抑えられます。

■ソフトでフィット性の高いおすすめのサテン織生地
側生地 重さ/㎡ 通気度
ドイツ製
スーパーソフトサテン
91g 2.1cc/s
80番手サテン 114g 2.1cc/s

【ドイツ製スーパーソフトサテン】
120番手という極細の糸を使用してサテン織で仕上げたドイツ製の生地です。
1㎡あたり僅か91gと平織を思わせるほどの世界最軽量クラスの軽さがあり、軽さとしなやかさの両面を持ち合わせたグートン一押しの側生地です。

【80番手サテン】
80番手の糸をサテン織で仕上げた生地です。
ソフトな風合いはあるものの、「ダウナ」と比べると少し重くなります。
重さは気にせず、ソフトな風合いがあり羽毛の吹き出しも抑えたいという方にはおすすめの側生地です。

価格については、こちら
 
生地サンプル(無料)で実際の生地の質感をご覧ください

おすすめの側生地をご紹介いたしましたが、中々違いが分かりにくいかと思います。

そこで、リフォームをご依頼いただいた方には羽毛布団発送用の梱包用キットと併せてご希望の側生地の生地サンプル(無料)をお送りしています
※梱包用キットも生地サンプルもどちらも無料ですので、ご安心ください。

生地の質感や風合いは、直接に触って頂く事でとてもよくお分かりいただけます。

まずは実際の生地を触ってご覧いただき、それからお考えください。
 
足し羽毛の必要性と選び方

羽毛布団を長年使用することにより、側生地の中に入っている羽毛は切れたり絡み合ったりしてどんどん傷んできます。

リフォームでは、切れてしまって再生できない羽毛やゴミなどをリフォームの洗浄前後に取り除いています。

その為、元の羽毛布団と同じ厚み(保温性)に仕上げる場合は、取り除く事で減った分の羽毛を補充する必要があります。

しかし、羽毛には品質の違いがありますので、どの羽毛でも良いから単に補充すれば良いという訳ではございません
 
取り除いたゴミや傷んだ羽毛
「ダウナ」と同クラスなら☆6のマザーグース

足し羽毛は様々な種類の羽毛をご用意していますが、「ダウナ」の場合はポーランド産マザーグースで上質な羽毛が使用されています。

上質な羽毛になるほどにダウンの膨らむ力が強くなり、少ない羽毛量でも大きく膨らみます。

「ダウナ」の羽毛のダウンパワーについては公表されていませんが、同クラスですと羽毛クラス☆6のポーランド産と中国吉林省産のマザーグースでございます。

元の風合いを大きく損なわない為にも、同クラスの羽毛を補充する事をお勧めします。

なお、補充をされるかどうかや足し羽毛量につきましては、必ずお客様のご希望をお伺いします。

足し羽毛量を調節したり、追加補充を希望されない方には足し羽毛無しでもお作りできますので、ご安心ください。
※足し羽毛は「10g単位」で補充できます。

足し羽毛の種類

羽毛クラスが高い羽毛を補充するほど、ダウン1つ1つが大きくて密度の高い上質な羽毛になり、羽毛全体の品質(保温性・耐久性)が高くなります。

羽毛クラス 羽毛の種類 ダウン率 ダウンパワー 単価/100g
☆7 逸品マザーグース 【数量限定】ポーランド産「スーペリア」マザーグース 98% 470dp 33,000円
☆6 最高品質マザーグース 【数量限定】ポーランド産ファイネストマザーグース 95% 470dp 22,000円
☆6 最高品質マザーグース ポーランド産コウダ種マザーグース 95% 440dp 15,400円
☆6 最高品質マザーグース 中国 吉林省産マザーグース 95% 440dp 11,000円
☆5 高品質グース ポーランド産コウダ種ホワイトグース 93% 420dp 8,800円
☆4 上質グース ハンガリー産シルバーグース 93% 410dp 6,600円
☆4 上質グース 中国 安徽省産ライオンヘッドホワイトグース 93% 410dp 6,600円
☆3 標準グース 中国産ホワイトグース 90% 390dp 3,850円

 
補充羽毛の種類
厚みや羽毛量に適したキルト縫製(国内工場の日本製)

グートンでは、新品・リフォーム共に厚みや羽毛量をお決めいただいてから、側生地の裁断・縫製に取りかかっています。

ご希望の厚みや羽毛量に最適なマスの数やマチの高さで仕上げないと、羽毛が移動して傷みやすくなったりバランスが悪くなり快適性を損なってしまいます。

その為、快適性を大きく左右するキルト縫製は、仕上げの内容に合わせて1枚1枚お作りしています。
 
冬用の場合には通常、以下のキルト縫製でお作りしています。

■グートンお勧めの冬用のキルト縫製
サイズ マス目 マチ高
シングル 5×6 7~8cm
セミダブル 5×6 7~8cm
ダブル 6×6 7~8cm
クイーン 7×6 7~8cm
キング 7×6 7~8cm
ワイドキング 8×6 7~8cm

【マス目について】
マス目は縦・横共に「ダウナ」よりも1マス多く仕上げています。

「ダウナ」のマス目は、シングルサイズで4×5マス(横×縦)です。

この場合、身体に掛けた時にマスとマスとの縫製の部分(縫い目)がちょうどお身体の真ん中にきます。

縫製部分は膨らみが最も少なく、ここから熱が逃げやすくなります。

その為、グートンではシングルサイズのマス数は5×6マス(横×縦)にして身体の上に真ん中の縦6マスがくるようにして仕上げています。

また、1マスが少し小さくなることで身体へのフィット性も高まります。

温まった空気が逃げづらく、冷たい空気も入り込みづらくなり、更に快適にお使いいただけるおすすめの縫製です。

【マチ高について】
マチ高は10cm以上だと羽毛が移動して傷みやすくなります。

羽毛量に対して10cm以上は高すぎる為、冬用の場合には7~8cm程度での仕上げをお勧めしています。
(羽毛量と中の空間のバランスが良く、長く快適にお使いいただけます)

その他、ご希望のキルト縫製でもお作りします。お気軽にご相談ください。
 
■羽毛布団リフォーム(打ち直し)のコースをご紹介

リフォームは、羽毛の傷みや状態に合わせて3コースをご用意しています。

詳細については、各コースをクリックするとご覧いただけます。
 
プレミアムコース
プレミアムダウンウォッシュでしっかり洗浄
5年以上お使いの方
【加工方法】
傷んだ羽毛やゴミを取り除き、羽毛をしっかりと洗浄・乾燥して膨らむ力を再生させる業界最高水準の加工方法
スチーム・除じんコース
高温スチームで羽毛を再生
2~3年程のお使いの方
【加工方法】
傷んだ羽毛やゴミを取り除き、羽毛に高温スチームをあてて膨らむ力を再生させる加工方法
側生地の交換コース
羽毛布団の生地を新しく交換
ほとんど使用が無く、生地が汚れた・破れた場合
【加工方法】
取り出した羽毛を、そのまま新しい生地に吹きこんで仕上げる加工方法
5年以上使用の場合はプレミアムコースをおすすめ

リフォームした羽毛布団を長く快適に使うには、傷んだ羽毛をしっかりと再生しなければいけません。

側生地が新しくなっても、中身の羽毛の膨らむ力が弱いと快適さを損なってしまいます。

その為、グートンでは羽毛布団を5年以上お使いの方には、羽毛の膨らむ力を再生させる為に最高技術を用いたプレミアムダウンウォッシュ加工のプレミアムコースをお勧めしています。
プレミアムダウンウォッシュ加工前後の羽毛の再生具合

「ダウナ」の羽毛はダウン1つ1つが大きくて上質なので、傷みすぎていなければプレミアムダウンウォッシュで膨らむ力が復元します。

実際の「ダウナ」の羽毛の洗浄前・洗浄後の写真をご覧ください。
プレミアムコースでリフォームした羽毛布団

リフォーム前は、ヘタったりマスによって羽毛の片寄りがありましたが、プレミアムダウンウォッシュ加工で膨らむ力を再生させることで元のボリュームのある羽毛布団に戻っています。
 
「ダウナ」リフォーム前
リフォーム後
■リフォーム料金の詳細

リフォームの料金は、


①解体費
②仕上げ加工費
プレミアムダウンウォッシュ加工費/スチーム・除じん加工費 (必要な場合のみ)
④生地代
⑤追加羽毛代(必要な場合のみ)


上記金額の合計 = リフォーム料金

となります。

※羽毛布団のサイズアップやサイズダウン、羽毛量の調節・種類や枚数の変更など、お客様のご要望に応じて羽毛布団をリフォーム出来ます。

クイーン→シングル、シングル冬用→シングル春秋用2枚なども可能ですので、お気軽にご相談ください。

解体費‥羽毛ふとんを解体し、羽毛を取り出す加工費

サイズ シングル セミダブル ダブル クイーン キング
解体費(税込) 3,300 4,070 4,400 5,170 5,500
仕上げ加工費‥新しい側生地へ羽毛を吹き込んで仕上げる加工費
 
サイズ シングル セミダブル ダブル クイーン キング
充填費(税込) 3,300 4,070 4,400 5,170 5,500
プレミアムダウンウォッシュ加工費
※5年以上ご使用の方にお勧め

傷んだ羽毛やゴミを取り除き、羽毛を温水と専用の洗剤で直接洗浄・乾燥し、膨らむ力を再生させる加工費
 
羽毛量 ~1.5kg ~2.0kg ~2.5kg ~3.0kg ~3.5kg
洗浄費(税込) 12,100 15,400 18,700 22,000 25,300

※「ダウナ」のプレミアムタイプの羽毛量の目安
サイズ 横幅×丈 羽毛量
シングル 155×210cm 1.05kg
ダブル 185×210cm 1.24kg
クイーン 220×210cm 1.48kg
キング 260×210cm 1.75kg
※製造された時期により規格が変わりますので、実際の羽毛量が違う場合があります。目安としてお考えください。
スチーム・除じん加工費
※2~3年程であまり使用していない方にお勧め

傷んだ羽毛やゴミを取り除き、高温スチームをあてて膨らむ力を再生させる加工費
 
羽毛量 ~1.5kg ~2.0kg ~2.5kg ~3.0kg ~3.5kg
加工費(税込) 8,250 10,450 11,550 13,750 15,950

※「ダウナ」のプレミアムタイプの羽毛量の目安
サイズ 横幅×丈 羽毛量
シングル 155×210cm 1.05kg
ダブル 185×210cm 1.24kg
クイーン 220×210cm 1.48kg
キング 260×210cm 1.75kg
※製造された時期により規格が変わりますので、実際の羽毛量が違う場合があります。目安としてお考えください。

新しい側生地の価格表(無地柄)

全て日本で縫製した日本製の、綿100%の側生地です。

【平織の側生地】

側生地の種類
重さ/㎡
シングル
150×210
セミダブル
170×210
ダブル
190×210
クイーン
210×210
キング
230×210
ドイツ製
スーパーライトバチスト
75g/㎡
33,220 41,690 46,530 55,880 65,010
80番手平織
94g/㎡
22,220 27,830 31,130 37,400 43,450


【サテン織の側生地】
 
側生地の種類
重さ/㎡
シングル
150×210
セミダブル
170×210
ダブル
190×210
クイーン
210×210
キング
230×210
ドイツ製
スーパーソフトサテン
91g/㎡
42,460 53,130 59,510 71,280 83,270
80番手サテン
114g/㎡
23,760 29,810 33,330 40,040 46,530

その他の側生地は、こちらをご覧ください。
追加オプション
 
追加オプション シングル セミダブル ダブル クイーン キング
2層式(ツインキルト)縫製の追加加工費 7,700 9,350 10,450 12,100 13,750
「厚め冬用」にした場合の追加加工費 1,100 1,320 1,540 1,870 2,200

足し羽毛(補充する場合)

加工後に目減りした分やサイズ・仕様・枚数の変更などで、仕上げに羽毛が足りない時に補充する羽毛です。
ご希望に応じて、お好みの羽毛に必要な羽毛量をお入れいたします。
※ご不要な場合は、足し羽毛無しでもお作りできます。

足し羽毛量は「10g単位」で補充できます。

羽毛クラス 羽毛の種類 ダウン率 ダウンパワー 単価/100g
☆7 逸品マザーグース ポーランド産「スーペリア」マザーグース 98% 470dp 33,000
☆6 最高品質マザーグース ポーランド産ファイネストマザーグース 95% 470dp 22,000
☆6 最高品質マザーグース ポーランド産コウダ種マザーグース 95% 440dp 15,400
☆6 最高品質マザーグース 中国 吉林省産マザーグース 95% 440dp 11,000
☆5 高品質グース ポーランド産コウダ種ホワイトグース 93% 420dp 8,800
☆4 上質グース ハンガリー産シルバーグース 93% 410dp 6,600
☆4 上質グース 中国 安徽省産ライオンヘッドホワイトグース 93% 410dp 6,600
☆3 標準グース 中国産ホワイトグース 90% 390dp 3,850
リフォーム料金の一例
 
①シングル1枚→シングル1枚
​​​​​​コース:プレミアムコース
側生地:ドイツ製スーパーライトバチストを選んだ場合
足し羽毛:☆6 ポーランド産コウダ種マザーグースを200gの場合
 
内容 サイズ・羽毛量・内容 金額
解体費 シングル 3,300円
充填費 シングル 3,300円
洗浄費 1.5kgまで 12,100円
側生地 ドイツ製
スーパーライトバチスト
33,220円
足し羽毛 ☆6 ポーランドM/G 200g 30,800円

合計金額:82,720円(税込)
②クイーン1枚→シングル1枚
​​​​​​コース:プレミアムコース
側生地:ドイツ製スーパーソフトサテンを選んだ場合
足し羽毛:無し
 
内容 サイズ・羽毛量・内容 金額
解体費 クイーン 5,170円
充填費 シングル 3,300円
洗浄費 1.5kgまで 12,100円
側生地 ドイツ製
スーパーソフトサテン
42,460円

合計金額:63,030円(税込)
③ダブル1枚→ダブル1枚
​​​​​​コース:プレミアムコース
側生地:ドイツ製スーパーライトバチストを選んだ場合
足し羽毛:☆5 ポーランド産コウダ種ホワイトグース300gの場合
 
内容 サイズ・羽毛量・内容 金額
解体費 ダブル 4,400円
充填費 ダブル 4,400円
洗浄費 1.5kgまで 12,100円
側生地 ドイツ製
スーパーライトバチスト
46,530円
足し羽毛 ☆5 ポーランドW/G 300g 26,400円

合計金額:93,830円(税込)
④クイーン1枚→クイーン1枚
​​​​​​コース:プレミアムコース
側生地:ドイツ製スーパーライトバチストを選んだ場合
足し羽毛:☆6 ポーランド産コウダ種マザーグースを400gの場合
 
内容 サイズ・羽毛量・内容 金額
解体費 クイーン 5,170円
充填費 クイーン 5,170円
洗浄費 1.5kgまで 12,100円
側生地 ドイツ製
スーパーライトバチスト
55,880円
足し羽毛 ☆6 ポーランドM/G 400g 61,600円

合計金額:139,920円(税込)
■リフォーム事例のご紹介

「ダウナ」のリフォーム事例やお客様の声は、こちらからご覧いただけます。
 
以上、大塚家具製羽毛布団「ダウナ」のリフォームについてご紹介いたしました。

「ダウナ」は羽毛が傷みすぎていなければ、リフォームする事で新品同様に生まれ変わります。

羽毛が再生できる状態かどうかも無料で診断しております。

その他、他店や海外製の羽毛布団もリフォームいたします。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

電話:0120-401-910
メール:info@goodon.co.jp
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