・羽毛布団をリフォームされる理由は? | |
奈良県、奈良市にお住いの方からメールで、羽毛布団の側生地のみ交換したいとご依頼いただきました。 ご使用年数がまだ数年と言う事でしたので、今回、側生地交換をご希望の理由が気になりました。 ご返信のメールには、 「ご指摘のとおり羽毛布団が暑苦しすぎて私はもう使っておりませんし、嫁は毎日汗だくで起きると言っておりまして、快適な羽毛布団はそうではないらしいので、なぜだろうとインターネットで調べてみたところ、側生地がポリエステルだとそのようになるとのことでした(無印はポリ100%)ので、新たに羽毛布団を買うのも勿体無いですし、リフォームしてくれる業者さんがあることを知り連絡させて頂きました次第です。」との内容でした。 |
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・羽毛布団の診断結果は? | |
お送りいただいた羽毛布団は、無印良品のセミダブルとダブルサイズの羽毛布団2枚です。 羽毛布団に添付されている品質表示ラベルを確認するとセミダブルの羽毛布団には、ポリエステル100%の生地使用で、羽毛はダウン85%フェザー15%、詰物量は1.4kgと書かれていました。 ダブルの羽毛布団も同様のスペックでした。 また、2枚ともキルト縫製は二層式のツインキルトタイプです。 ポリエステル100%、二層式ですと相当に蒸れやすいおふとんであっても不思議ではありません。 中の羽毛を取り出して診断しましたが、羽毛の傷みは少なくご使用年数に応じた傷み程度の状態でしたので、側生地交換コースでリフォームをさせていただくことになりました。 |
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・羽毛布団をリフォームして どの様な羽毛布団に仕上げますか? | |
同じサイズの羽毛布団を希望されましたので、それぞれセミダブルはセミダブルに、ダブルサイズはダブルで羽毛量はそのままで各々取り出した羽毛量だけで新しい羽毛の補充は無しで仕上げる事になりました。 新しい側生地につきましては、「選ぶ側生地でかなり費用が変わりますが、正直素人には良くわかりません。カバーもつけて使用しますので、80番手平織りとは申しましたが、重さや、柔らかさ、メンテナンス性、丈夫さなどの観点から何がよろしいのでしょうか。」とのご意向から80番手平織(バチスト)でお決め頂きました。 |
・今回のリフォームのコースは | |
・側生地の交換コース ■加工方法・・・羽毛布団を解体して中の羽毛を取り出し、新しい側生地へ取り出した羽毛をそのまま入れて仕上げます。サイズ変更や仕様変更・枚数の増減などで羽毛が足らない場合は新しい羽毛を補充して仕上げます。 但し、羽毛の傷みが多い場合には「プレミアムダウンウォッシュ仕上げ」になります。 |
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・今回のリフォーム価格の詳細 | |
セミダブル→セミダブル、ダブル→ダブルで側生地のみ新しく交換 ・羽毛布団の解体費:セミダブル=¥3,520、ダブル=¥3,850、計 ¥7,370 ・新調の側生地:80番手平織、セミダブル=¥22,440、ダブル=¥25,190、計 ¥47,630 ・羽毛の充填加工費:セミダブル=¥4,070、ダブル=¥4,400、計 ¥8,470 ・足し羽毛:無し ■合計金額は、¥63,470.-(税込)となりました。 |
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・今回のリフォームについて… | |
羽毛布団が暑くて蒸れるのは、生地がポリエステル100%で、しかも2層式ツインキルトなので、羽毛布団の中で2層に仕切られている生地を合わせてポリエステル生地が3層に重なっているのが原因でした。 下の写真は2層式ツインキルト縫製の図です。 この図はシングルサイズで上段4x5マス、下段5x6マスになっていますが、シングルサイズで3x4・4x5マスの羽毛布団などもあります。 このポリエステル生地が使用されるのは、生地が軽いので羽毛が少量でも膨らみやすくなりボリュームがあり暖かく見える羽毛布団になるのですが、使われると不快になることがあるので当社では採用していない生地です。 また、2層式のキルト縫製も当社では特別オススメはしておらず、寒がりの方には寒がり用グートンオリジナルキルト縫製で羽毛布団を作っております。 羽毛布団を購入される場合は、側生地に天然素材が使用されている羽毛布団なのかを確認されて、使われる方や使う地域を合せてお考えになられることをお薦めします。 |